灘やのこだわり

 氷見はすばらしい所です。海と山が近く、自然豊かな環境と、長い歴史に支えられた漁村文化があり、海越しに望む立山連峰は世界有数の眺望です。そして何といっても海鮮をはじめとした「食」が豊かです。

天然の生簀とも呼ばれる富山湾で獲れる魚は、極上の逸品揃いです。芽吹きの春には白エビやホタルイカ、夏はクロマグロに、さっぱりとしたトビウオ。実りの秋には、アオリイカやフクラギをはじめ様々な魚が集まります。そして冬。氷見を代表する寒ブリに、紅ズワイガニやアンコウも絶品です。
海鮮以外にも、四季折々の野菜や地酒、氷見牛などなど豊富な食材がありますし、灘やの山菜は地元の山で手ずから採って来たものです。食に関して氷見ほど恵まれている土地はそうはないでしょう。

氷見の「その日の旨いもの」をお手軽値段で気軽に味わってもらいたい。「灘や」はそんな思いから始まっています。
昼も夜も開店していますので、観光で来られた方も、ぜひ気軽にお越しください。そして、ご来店の際には、ぜひ私とお話しましょう。氷見に65年以上暮らす とやま「食の語り部」が、氷見の素敵な所、美味しいもの、自信を持ってお答えします。

おやじ  
―とやま「食の語り部」 杉木克己

富山湾の魚はなぜうまい?

氷見の魚のうまさには理由があります

富山湾は「天然の生簀」「海底牧場」といわれるほど、魚が豊かな場所です。氷見は「富山湾の王者」寒ブリで有名ですが、極上の「ひみ寒ぶり」はもちろんのこと、氷見でとれる春夏秋冬の季節ごとの魚はどれも実に美味しいものばかり。
そのうまさの理由は、素材がいいのはもちろんのこと、人の知恵と技が関係しています。

400年の伝統と知恵

富山湾で最も大陸棚が発達している氷見では、陸からすぐ近いところに仕掛けられた定置網で漁を行います。氷見の定置網漁は、魚の習性を巧みに利用した400年以上続く伝統ある漁法で、仕掛けられた網にかかった魚は水揚げの瞬間まで安心して泳いでいるため、魚にストレスや圧迫がかかりにくい漁法です。こうして水揚げされた魚は、船の上で氷水によって「活け〆」にされるため、魚の身が崩れず、最高の鮮度のまま競りにかけられます。

それを活かすは“人の技”

魚が陸に揚がってからはスピード勝負。仲買人たちの手によって、氷見の魚屋や料理屋へ運ばれます。
氷見の漁師や仲買人は、魚の状態や鮮度に常に気を配り、自らの仕事に誇りを持っています。とれたて新鮮な富山湾の魚。そのおいしさの背景には、鮮度を守り、美味さを引き出す人間の知恵と技があります。
「魚の町」氷見の魚にかける思いと誇りは、一味違います。

灘やの海鮮へのこだわり

 最高においしい魚を届けたい。そんな氷見の漁業者たちの思いを灘やは知っています。だからこそ、私たちはその時々の旬の魚を厳選し、お客様にお出ししています。どの季節に来ても、その時最もうまいものが食べられる、魚を通して季節を感じることができる、それが灘やの海鮮へのこだわりです。ですから、ご予約やお越しの際には「どんなもの食べたいか」だけでなく「どんなものが今うまいのか」をぜひ聞いてみてください。
たくさんの氷見の「うまい」で歓待いたします。

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